富士フイルムX-T1 ダイヤルを多用した操作系
X-T1 posted by (C)ものごいかっぱ
富士フイルムX-T1。
最大の特徴はダイヤル類を多用した操作系です。
上面右側にはシャッタースピード設定ダイヤルと露出補正ダイヤル。
シャッタースピード露出補正 Fn2 posted by (C)ものごいかっぱ
シャッタースピードは、このようなアナログなダイヤルだと中間のシャッタースピードが選べないんじゃないかって思ったら、前面ダイヤルを回すことにより、中間のシャッタースピードが選べるようになっているんですね。
例えば、ダイヤルを1/125に合わせ、前面ダイヤルを回すと、1/60と1/180の間のスピードである1/80、1/100、1/125、1/160が選択できるようになっています。
また、露出補正は±3段の設定ができます。
ダイヤル自体は従来のXシリーズより硬めになっています。
誤って回らないように操作は固くなっているようですが、撮影しながらだとちょっと回しにくいかも。
まあ、この辺は好みと慣れの問題ですね。
気付かないうちに意図しない設定になってしまうよりはいいと思います。
シャッタースピードダイヤルと露出補正ダイヤルの間にあるのはFn2ボタン。
初期設定ではWi-Fiが割り当てられています。
ここも自分で好きな機能を割り振ることができます。
シャッターボタンの横にある赤いボタンは動画ボタンですが、こいつがクセモノです。
なんでこんな場所に付けたのでしょうか?
撮影している最中、露出補正ダイヤルを回すとき、しばしば指が触れてしまうんですよ。
気付くと動画撮影されていることがあります。
無効化できないかな?
シャッタースピードダイヤルの根元は、測光モードの選択ダイヤルになっています。
測光 posted by (C)ものごいかっぱ
スポット測光、マルチ測光、平均測光を選択できます。
上面左側は、ISO感度
ISO感度 posted by (C)ものごいかっぱ
LはISO100, そして200〜6400のメモリ、H1,H2には12800, 25600, 51200のいづれかを割り当てることができます。
Aに設定すればISOオートの設定になり、メニューの「感度AUTO制御」の中で、基準ISO感度、上限ISO感度、低速シャッター限界速度を設定することができます。
ISOダイヤルの根元はドライブモードダイヤルになっています。
ドライブモードダイヤル posted by (C)ものごいかっぱ
左からブラケッティング、高速連写、低速連写、単写、多重露出、アドバンストフィルター、ぐるっとパノラマの切替えができます。
背面の十字キー部
X-T1 十字キー posted by (C)ものごいかっぱ
何も刻印されていませんね。
通常この十字キー部分には機能が固定で割り振られているカメラが多いです。
X-M1の場合はこんな感じ。
X-M1 十字キー posted by (C)ものごいかっぱ
以前の記事フジフイルム X-M1〜改善してもらいたい点〜の中で指摘したのですが、この一等地のボタンに機能が固定で割り振られてしまうと、それが自分があまり使わない機能であれば、まったくの無駄となってしまうんですよね。自分の場合WBはそんなに頻繁に変更しないので、メニューからの変更で十分なんですよ。
そんなもんよりAF/MFをここのボタンで切り替えできれば、どんなに使いやすいことか・・・・
同じような声が多かったんでしょうか。
X-T1では、十字キーの4つのボタンに自由に機能を割り振ることができるようになりました。
(AF/MFの切替えはないんですけど・・・)
各ボタンへの機能の割り付けは、ボタンを長押しすると表示されるメニューから、割り付けたい機能を選択するだけ。
これはありがたいですね。ぜひともファームアップでX-M1も同様にしてもらいたいものです。
ところでこの十字キーについては押しにくいとか、押した感触が悪いとかいろいろ言われています。
確かに出っ張りが少なめなので、親指の腹で押そうとすると押しにくいですね。
親指を立て気味にして押してあげるといいようです。
カメラの前に回ってみると、ここにもカスタマイズ可能なボタンが付いています。
Fn1とコマンドダイヤル posted by (C)ものごいかっぱ
このボタンの位置も微妙ですね。
撮影中に触れてしまうことが多く、割り当てる機能によっては不用意にメニューが立ち上がってしまう可能性があります。
初期設定では、アドバンストフィルターの選択メニューが割り当てられているので、ドライブモードをアドバンストフィルターにしない限り押しても無反応になっています。
ここには何を割り当てたら使い勝手がよいかは悩み中です。
前面左側には、フォーカスセレクトダイヤルがあります。
AF切替え posted by (C)ものごいかっぱ
M:マニュアルフォーカス C:動体撮影用のAF S:通常撮影用 のAF の切替えができます。
Xシリーズは、X-M1,X-A1以外には、同じ場所にフォーカスセレクトダイヤルが付いています。
(なぜX-M1に付けてくれなかったのか・・・ぶちぶち・・・・・)
XシリーズはAFモードのままマニュアルフォーカスでピントを微調整するフルタイムマニュアルフォーカスの機能が無いんですよね。これが何気にとても不便です。
ぜひとも今後、フルタイムマニュアルフォーカスができるようにして欲しいですね。
X-T1のグリップは控えめですが、ホールド感はとてもいいです。
前面グリップ posted by (C)ものごいかっぱ
背面のこの出っ張り部分も親指の掛かりがよく、カメラをしっかりとホールドできます。
背面グリップ posted by (C)ものごいかっぱ
貼り革(というかラバーですね)も滑りにくく、ホールドの良さにとても貢献していると思います。
コマンドダイヤル主体のカメラが主流の現在、時代を逆行するかのように、機能別にダイヤルやボタンを割り振ったX-T1。
電源を入れなくても撮影に必要な設定ができる! また、現在の設定状態が一目でわかる! この形状は、慣れ親しんできた形態でもあるので非常に使いやすいですね。
今後改善を望みたい点としては、
1.ズームレンズに絞り値が表示されていないこと
(電源を入れずに設定状態がわかる。撮影前に設定を完了できるといった、Xシリーズ最大のメリットが生かせない仕様)
2.レンズ絞りのAマークにロック機構がないこと
(絞りをオートにして撮っているつもりが、いつの間にか動いてしまうということがあり得るのです。)
3.フルタイムマニュアルフォーカスの導入
4.XF23mm 、XF14mmのように、レンズのピントリングの操作をだけでAF/MFの切替ができるようにして欲しい。
といったところでしょうか。(みんなレンズ操作に関する不満だな^^; )
富士フイルムさんは発展途上ということで、今回のようなモニタを積極的に実施し、ユーザの生の声を聞いて下さっているようです。
そのおかげか、新しい機種が出るたびに、どんどん使いやすくなって来ています。
モニタで収集した声が、今後、出される機種にどのように反映されていくか、非常に楽しみであります。
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