ハッセルブラッド500Cの使い方に関する覚え書きです。
ハッセルハッセル! posted by (C)ものごいかっぱ
ハッセルブラッドには “お作法”があり、これを守らないと壊れる・・・といわれます。
絶対に守らなくてはならないのは、レンズとフィルムマガジンを脱着するときには、かならずシャッターをチャージ(巻上げ)しとかないといけないということ。
これだけは常に意識し、かならず巻上げ状態にしておくようにしています。
それ以外については、
ミラーアップは滅多に使わないし、
マガジンは遮光板をセットしないとはずれない機構になっているみたいだし、
シャッターチャージに関しては、ハッセルがチャージして置いておいても問題ないと言っているので大丈夫でしょう。
使わないときは、モルトの劣化を防ぐために遮光板を抜いておけ というのは、わからなくはないが、遮光板をなくしそうでやっていないです ^^;
・・・と書いていたら、数本目のフィルムから光り漏れが・・・
あまり抜き差ししない方がいいみたいですね。
今はいっているフィルムを撮り終えたら、モルト交換してみようかな
では、各部について見てみましょう。
上から posted by (C)ものごいかっぱ
本体を上から見ると、銀色のボタン型のレバーが大小2つあります。
左側の小さい方が、ファインダーのフード展開用。
横にスライドさせると、ファインダーのカバーが開きます。
ハッセルブラッド posted by (C)ものごいかっぱ
フードが開いた後にもう一度ボタンをスライドさせると、ルーペが出てきます。
ルーペ posted by (C)ものごいかっぱ
ルーペをしまうときは、そのまま指で止まるまで押し込みます。
フードをたたむときは、まず左右のパネルをたたみ、次に手前側をたたんだ後で、カバーをたたみます。
ファインダー posted by (C)ものごいかっぱ
本体上部右側、フィルムマガジンの上にある大きなボタンが、フィルムマガジン脱着用のボタンです。
上から posted by (C)ものごいかっぱ
フィルムマガジンを取り外すときは、フィルムが感光しないよう、遮光板を差し込まないと外せないようになっているようです。
引き蓋 posted by (C)ものごいかっぱ
マガジン posted by (C)ものごいかっぱ
撮影途中であっても、このようにフィルムマガジンを取り外すことができます。
つまり、複数のマガジンを持っていれば、異なる種類のフィルムを自由に使い分けることも可能だということです。
また、(めちゃくちゃ高いですが)デジタルパックなるものを付ければ、デジタルカメラに変身することも可能です!
1960年代に作られたフィルムカメラがデジタルカメラになっちゃうなんて、すごいですよね!
フィルムマガジンの背面には、フィルムの感度を設定するダイヤルがあります。
ASA感度 posted by (C)ものごいかっぱ
ASAというのはフィルムの感度で、現在のISO感度と同じものです。
ただ、500Cの場合には、露出計は付いていませんし、AEもありませんので、単なるメモ代わりですね。
レンズはカールツァイス プラナー C 80mm f2.8 T*
Carl Zeiss posted by (C)ものごいかっぱ
ハッセルブラッドにはレンズシャッターのボディ(500C , 500C/M , 503CWなどの500シリーズ)とフォーカルプレーンシャッターのボディ(1000F , 2000F など)があります。
レンズにもCレンズとCFレンズというものがあり、Cレンズはレンズシャッターのみ、CFレンズはレンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの両方に対応しています。
さらに、CレンズにはT*コーティングの無い初期型とT*コーティングのあるものがあります。
これはT*コーティング付きのCレンズです。
どのレンズにしようか迷いましたが、こちらのサイトが非常に参考になりました。
レンズVXM切り替えレバー
VXM切替え posted by (C)ものごいかっぱ
M:使い捨てフラッシュバルブ同調用
X:ストロボ同調用・・・通常はここにしておけばよいみたい
V:セルフタイマー用
シャッターボタンはボディ前面右下にあります。
レリーズボタン posted by (C)ものごいかっぱ
O/Tの切替えレバーが付いています。
通常の撮影時は O の位置にしておきます。
T はセルフタイマーを使うときに使用します。
セルフタイマーの使い方
1.レンズのVXM切替えレバーを V の位置に設定
2.シャッターボタンの切り替えレバーを T の位置に設定
これで準備完了です。
シャッターを切ると、セルフタイマーが動作し、8〜10秒後にシャッターが切れます。
ライトバリュー(LV)変更ボタンと絞り込みボタン
EV値 posted by (C)ものごいかっぱ
SYNCHRO COMPUR の文字の間にある銀色のボタンは絞り込みボタン
これを押すと絞りが設定した絞り値に絞り込まれます。
一度開放まで絞りリングを開けると解除されます。
絞り込みボタンの上にある銀色の長いボタンは、LV(ライトバリュー)変更レバー
LVというのは、シャッタースピードと絞り値の組み合わせの値のことで、レバーの上の赤い数字がLV値です。
例えば
LV = 12 なら
f2.8 - 1/500
f4.0 - 1/250
f5.6 - 1/125
f8.0 - 1/60
f11 - 1/30
f16 - 1/15
LV = 10 なら
f2.8 - 1/125
f4.0 - 1/60
f5.6 - 1/30
f8 - 1/15
f11 - 1/8
f16 - 1/4
といった具合の組み合わせになります。
LV値を設定すると、シャッタースピードと絞りが連動して動くため、露出値を一定の明るさに保ったまま、絞りやシャッタースピードの違いによる変化を表現したいような場合には便利です。
現在のカメラでいうと、プログラムAEのプログラムシフトのようなものですね。
LV値を変更するとき、つまりシャッタースピードと絞り値の関係を変更したい時には、LV変更レバーをボディ側に押しながらシャッターと絞りのリングを回す必要があるので、ちと面倒くさいです。
レンズを上から見たところ。
被写界深度 posted by (C)ものごいかっぱ
上に見えるリングが、シャッタースピードを変更するリング。
コレを回すとシャッタースピードと絞り値が連動して変わります。
シャッターと絞りの組み合わせを変えたい時は、LV変更レバーを押しながらリングを回します。
下に見えるリングはフォーカスリング。
これを回してピントを合わせます。
距離目盛りと絞り値の間にある2つの赤い印は、被写界深度の指標です。
被写界深度の指標は、設定する絞り値によって赤い帯の幅が変わるという、凝ったつくりになっています。
この2つの印の間が、ピントの合う範囲となります。
これを使うとピントの合う範囲が分かるため、スナップ時などに目測ですばやく撮影することができます。
使い方が分かるととても便利な指標なのですが、今のAFレンズでは、距離指標そのものがなくなってしまいとても不便に感じますね。
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